2019年1月15日火曜日

BCM支払ファイル作成のプロセスとTcode

現行通用設定はFI-BL部分のPMWを利用して、支払バッチを作成しますため、PMWの例で説明します。
1.支払提案 Payment Proposal
    TcodeはF110でござい、提案する際、支払媒体登録をフラグオフします。

2. 支払提案レビュー Payment Proposal Review
この操作もF110でやります。

3. 支払実行 Payment Execution

4. BCMバッチ作成 Create batch in BCM
ここからBCMのTcodeを使います:FBPM1


カスタマイズではIDを使って、BCM対象をコントロールできます。
このケースではTEST1はBCM対象外ですので 実行してもBCMバッチが作成されません。

5. BCM承認 Approvals in BCM
TcodeはBNK_APPでございます。
S4 HANA バージョンではバッチの詳細ファイルも表示できます。
最終承認者であれば、最終フィールドに「最終承認」という文字が表示します。

上の画面のステータスは登録済であります、承認中とか銀行に送ったとか銀行処理完了とかステータスがございます。

承認フローはカスタマイズで設定します。通常は標準ワークフローを使って、各ルールにユーザを割当できます。

6. 銀行に支払ファイルを送る Send file to Bank
SAP はPIがございまして、PIはSWIFTを経由して銀行にファイルを送る事ができます。

7. 自動情報を確認する Automated confirmations
銀行も同じ経路で処理ステータスをSAP BCMに送ります。

2019年1月11日金曜日

SAP BCMのOverview

1.BCMとは
BCMは銀行通信管理 Bank Communication Managementの略所でござい、FSCMの一部でございます。

SAP銀行通信管理は複数の銀行通信インタフェースの管理に使用され、これにより取引銀行への接続、取引の支払ライフサイクル全体の追跡、およびストレート スルー 処理率と内部コンプライアンスの改善を行うことができます。 [銀行通信管理] では、バッチの登録と承認、支払ステータスモニタ、および銀行 ステートメント モニタの管理も行います。

2.統合
SAP 銀行通信管理 アプリケーションは、 SAP FSCM ソリューションの一部 です 。このアプリケーションにより、 ERP Financials の支払処理と 支払媒体ワークベンチ(PMW) との密接な統合が可能になります。 [ 銀行通信管理] は、 SAP Integration Package for SWIFT (PI)と連動して使用することができます。この連動により、 SWIFTNet を経由した銀行通信用の単一インタフェースが使用可能になります 。

通常BCMはPMWを基に構築しますため、FI-BLの知識も必要です。

3.機能
SAP 銀行通信管理 には、以下の機能が搭載されています:
合算支払
支払承認
支払ステータスモニタ
銀行ステートメントモニタ
受信ステータスメッセージ照会
クロス支払用支払媒体の予約
取り立て支払のステータス
アラート定義

つまり BCMで数万件までの支払を一つ支払ファイルに合計することができます。BCMのWORKFLOWで支払ファイルを生成する前に、各階層のユーザさんは支払の中身を確認して、承認・却下することができます。SWIFTネットワークを使って、SAP PIはBCMで作成した支払ファイルを銀行に送り、銀行の処理結果をSAPに更新できます。



SWIFT NETを利用するプロセス:

SWIFT NETを利用しないプロセス: